Jewelry Reform Story Episode 10520あるものを利用する制約から生まれるアイデアで作られた結婚指輪
「母親の婚約指輪から婚約指輪を作りたいと考えております。
プロポーズ済みなので結婚指輪も同時に相談出来ればと思っています」とご来店予約をいただきました。
彼女様とはご結婚前提でお付き合いされておられ、色々なご事情が重なり、とんとん拍子で結婚式の日取りが決まっていきました。
そんな状況を見たお母様が授けてくれたものが、母の婚約指輪でした。
《 打ち合わせのポイント 》
まずは母親の婚約指輪の中石(中央の大きな石)から婚約指輪をお作りさせていただきました。
その婚約指輪のご納品時に、余った脇石(周りの小さい石)と指輪の金属部分を利用した結婚指輪のお打ち合わせをさせていただきました。
母親の婚約指輪には合計12個のメレ石が使われておりました。
その中の2石は他のものよりは少し大きいものでした。
そこで大きめの2石は彼女と彼のふたりで分けて使うことになり、その他の10石は彼女の指輪に並べて入れることになりました。
またこちらの結婚指輪は、お作りいただいた婚約指輪に沿うように作られており、重ね着けできることが彼女様の希望のひとつでした。
《 お客様担当からひとこと 》
リフォームで作る結婚指輪には、現在あるものを使うという制約が生まれます。
制約というとできることが減るような気がしますが、その制約から生まれるアイデアには驚かされ、共感できることが多くあります。
私たちは皆様とアイデアを膨らませ、他では買うことができない結婚指輪を作ることを楽しみにお待ちしております。